2010年3月31日

illustrator CS4のトンボ(トリムマーク)

【トンボ(トリムマーク)】

illustrator CS4からトンボの扱いがかわりました。

CS3の〔オブジェクト〕メニュー→〔トリムエリア〕がなくなり、〔フィルタ〕メニュー→〔クリエイト〕>〔トリムマーク〕もCS4では〔効果〕メニュー→〔トリムマーク〕へ移動になりました。

また、トリムマークは適用後選択ができないので変更ができません。(作業中に間違いが起きないのですが、慣れないと不便かもしれません)

トリムエリアがなくなったことで注意が必要になります。トリムマークでトンボ作成する際、オブジェクトに線幅を持たせていると線幅の一番外側でトンボが作成されてしまうのです。(下図参照)


 同じ5cm角のオブジェクトですが、上は線幅なし、下は線幅20ptでトリムマーク適用しました。下のオブジェクトは約3mmもサイズが違って(大きくなって)しまいます。
トリムマークを適用する際には、線幅なし(線塗りなし)の状態で作成して下さい。

※プラグインをCS4へ入れる事によって、 〔フィルタ〕メニュー→〔クリエイト〕>〔トリムマーク〕を復活(笑)させる事もできます。詳しくは下記を参照下さい。

http://kb2.adobe.com/jp/cps/236/236536.html

2010年3月28日

印刷できる線幅について

【線幅】


オフセット印刷で印刷出来る線幅は表罫(おもてけい)の幅(0.1mm=約0.3pt)が一般的です。Illustrator等で使用されるトンボ(レジスト)も0.1mm(0.3pt)です。

実際に弊社で印刷した場合に0.05ptの罫線でも印字(上質紙)されましたけれど条件によっては印字できなくなります。
 同じ条件で印刷したプロセスカラー(CMYK)を各40%にした場合には、かなり見えにくくなりました。これはプロセスカラー(CMYK)の場合は各色で 角度を変えて網点(点)で表現 されるからです。

この事はイラスト(図)を作る際にも関係してきます。
Illustratorでイラスト(図)を作成し、レイアウトソフトに配置します。
イラスト(図)を100%で配置した場合は問題が無いのですが、縮小して配置した場合は、線幅もそのまま縮小される事になります。
線幅0.1mm(0.3pt)で指定した線のイラスト(図)を レイアウトソフト上で10%に縮小した場合、線幅は0.01mm(0.03pt)となり、CTP出力した版でも印刷は不可能になります。
また、プリンタ出力で確認する場合にも細い罫線は出力解像度の問題で実際より太い罫線で印字されてしまう事があります。プリンタで出ているのだから大丈夫とはならないのでご注意ください。

データを作成される場合は 、さまざまな印刷条件を考えて0.1mm(0.3pt)基準として作成をお願い致します。